2018年11月5日、第1回中国国際輸入博覧会の開幕式に出席し「革新的・包摂的な開放型世界経済の共同建設」と題した基調演説を行った習近平国家主席。(上海=新華社記者/謝環馳)
▽「より繁栄した素晴らしい世界をつくる」
各国人民が力を合わせて協力し、手を携えて前へ歩むべきであるという言葉は、習近平氏の「人類運命共同体の構築推進」理念の表れである。
同理念はすでに昨年の中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)北京サミット、上海協力機構(SCO)青島サミット、中国·アラブ諸国協力フォーラム閣僚級会議などの成果文書に盛り込まれている。
昨年11月、習近平氏が開催を提案した世界初の輸入をテーマとした国家級博覧会には、172の国や地域、国際組織から3600社以上の企業が出展し、意向成約額は578億ドル(1ドル=約112円)に達し、外国メディアから「世界貿易のともしび」と呼ばれた。
世界貿易機関(WTO)の改革と整備から「持続可能な開発のための2030アジェンダ」、さらには気候変動対応の「パリ協定」の実行に至るまで、中国はグローバルガバナンスのために絶えずプラスエネルギーを注ぎ込んでいる。英ケンブリッジ大学のマーティン・ジェイクス上級研究員は、中国は国際舞台でますます積極的な役割を果たしており「改革を推し進める重要な力になっている」と述べた。