10日、設立式であいさつする賈徳忠副学長。(北京=新華社記者/岳晨星)
【新華社北京3月11日】中国の北京外国語大学は10日、日本語学院設立式およびMTI(通訳・翻訳修士課程)教育ハイレベル円卓フォーラムを開催した。同大学の賈徳忠(か・とくちゅう)副学長、在中国日本大使館の堤尚広公使・ニュース文化センター主任らが設立式に出席した。
賈副学長はあいさつで、当大学の日本語学部は創設からの63年間に、国家と社会のために、数千人に及ぶ優秀な日本語外交人材を育成してきたと紹介。これから学院設立後は、学科建設、人材育成、国際交流などの面で必ず新たな飛躍を遂げ、より大きな成果を上げ、同学科を新たな時代へ導くことを確信していると述べた。
堤公使は日本語学院の成立に祝賀の意を表し、次のように表明した。同大学はこれまで中国の日本語教育機関の代表として重要な役割を果たしてきた。日本語学院の学生たちは中日の懸け橋となるだけでなく、日本の人々と手を携え、世界を切り開き、現在と未来を結ぶ懸け橋になると信じている。
日本語学院の徐滔(じょ・とう)院長は次のように述べた。当学院は今後、質の高い対日研究人材とハイレベルな翻訳人材の育成に力を入れ、新時代の要求に応えるために、日本語+英語、日本語+マスコミ、日本語+国際ビジネスなどの複合型の専攻を段階的に構築していく。さらに人材導入の力度を強め、すでにある中日人文交流研究センターに加え、日本メディア・大衆文化研究センターなど4つの研究センターを設立する。
同学院は午後、日本語MTI教育ハイレベル円卓フォーラムを開催した。同大学のほか、北京大学、北京第二外国語学院、北京語言大学、対外経済貿易大学、国際関係学院などの教員や研究者がフォーラムに参加し、MTI教育の状況や経験に関して討論と交流を行った。
北京外国語大学は中国の外国語大学として最も多くの言語学科を開設し、最も広く国際交流を行っている。概算統計によると、北京外国語大学はこれまでに在外大使は400人余り、参事官千人余りを輩出しており、「共和国外交官のゆりかご」と呼ばれている。(記者/陳雨寧、岳晨星)