26日、中国皮影博物館所蔵の、皮影の制作に用いられる道具の一部。(新華社記者/王迪)
中国四川省成都市にある中国皮影博物館は、伝統的な影絵芝居「皮影戯」で使われる影絵「皮影」をテーマとした博物館で、現時点で数、種類、品質のすべてで世界一を誇る。全国各地から集められた明の時代から近代までの皮影、芝居で用いられる楽器、彫刻道具、台本といった実物や、皮影戯上演の映像資料など20万点近くを収蔵する。
皮影戯は動物の皮や板紙を切って作られた人物や動物などを明かりで幕に映して物語を上演する。歴史は遅くとも宋の時代までさかのぼることができ、民間の冠婚葬祭などの行事で広く行われた。幕の裏では職人が竹竿を使って皮影を操り、伝統的な楽器の演奏に合わせて戯曲のくだりを歌う。皮影戯は、雲に乗って自由に飛んだり、煙や炎を吐いたり、頭を替え表情を変えるなどといった別の伝統的芝居では難しいさまざまな表現を可能にしている。
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