２３日、専用アプリによるセルフ決済サービスの実演をするローソン関係者。（新華社記者／馬平)
【新華社東京４月２５日】コンビニエンスストア大手のローソンは２３日、東京都内の３店舗で日本初のスマートフォン（スマホ）専用アプリを利用したセルフ決済サービスの実証実験を開始した。商品バーコードの読み取りから決済までのプロセスを利用客自身のスマホで行う。日本では現金払いの習慣が根強いため、新たな決済方法が店舗の人手不足などの問題をどの程度まで解消できるかは、観察を続ける必要がある。
東京都中央区の店舗で２３日午後、実証実験が行われた。利用客はスマホにアプリをダウンロードし店舗を選択すると、セルフ決済が可能になる。商品を選びバーコードをスマホで読み取ると、画面に合計金額が表示される。支払いはモバイル決済のほか、クレジットカード決済も選択できる。決済完了後に、スマホに表示された２次元バーコードを店頭の専用読み取り機にかざせば退店できる。
ローソンのマーケティング本部長、野辺一也氏は新華社の取材に対し、アプリを利用したセルフ決済サービスにより、レジ待ちの必要が無くなり、店内のどこでも決済を完了することができると説明した。また、同決済サービスはセルフレジ等の設備が不要でコストが安く、店内空間も節約できると強調した。さらに同氏は「セルフ決済サービスを年内に、全国のニーズがある店舗へ拡大していきたい」と語った。
ただ、同サービスがローソンの期待をどこまで実現できるかは、引き続き注目しなければならない。日本では現金支払いにこだわる消費者が多いことや、スマホ普及率がまだ十分に高くないことが、新しい決済サービス普及の制約になる。
