【新華社上海1月17日】パナマ船籍の石油タンカーが上海沖で6日に貨物船と衝突し炎上、14日に沈没した事故について、記者は15日、中国国家海洋局の航空機による監視任務に同行した。
15日午後1時頃、国家海洋局の航空機はタンカーが沈没した海域に到着した。1500メートル上空からは、沈没後も海上で続いていた火災がすでに鎮火したこと、流出油の拡散範囲が拡大していることが確認できた。 当日の飛行を担当した国家海洋局東海航空支隊航空執法隊の章悦隊長は、沈没した位置から北半径5キロにわたって、内側が光り外側が暗い色をした油の広がりを確認したと語った。
国家海洋局の発表によると、現場では油の流出が何度も確認されている。15日午前7時、同局の船舶は沈没した位置から南西7・2キロの海域で、長さ約14・8キロ、幅約1・8~7・4キロにわたり油が流出しているのを確認した。また、同日午前10時から正午には、東の方向に、長さ約18・2キロ、幅約1・8~7・4キロにわたる流出を確認している。流出油による汚染範囲は前日より明らかに拡大している。現場の観測では、風向きや表層海流の影響で、油は北寄りに広がるとみられる。 国家海洋局は、沈没船からの油流出に対し、空と海から監視を続け、流出油の分布、拡散状況を随時把握し、事故発生海域の生態系に対する影響分析に最善を尽くすという。(記者/劉詩平)
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