新華網北京3月8日(記者/姜潇、白国竜)政治協商会議第10期全国委員会第5回会議で7日、「政協委員が文化的な自信を強め、中国の物語を話すことを語る」を主題に記者会見が開催された。5人の政協委員が中国の物語を話す、伝統的村落の保護、書道教育の強化、中国映画の発展、優秀な伝統文化の伝播などについて、記者の質問に答えた。
劉長楽委員:世界は真実で多元的な中国の題材を必要としている
鳳凰衛視控股有限公司、董事局主席兼行政総裁の劉長楽委員は「イタリアオペラの作曲家、プッチーニが19世紀初期に作曲した歌劇『トゥーランドット』に、中国民謡『茉莉花』のメロディーの一部が使われている。イタリアでの上演時に、突然、注目を浴び、現在は人々の話題に上って広く知れ渡り、非常に強い中国的な震撼が走った。」と述べた。
劉長楽委員は『茉莉花』のエピソードは、民族的な要素が中国の特色を体現し、世界の視線を集めたことを表わしているとの考えを示した。 劉長楽委員はまた、次のように述べた。昨年に国際アンデルセン賞を受賞した中国の児童文学作家、曹文軒の代表作『草房子』は、苦難を体験して奮起し、力強く成長していく子供の物語を描いている。これは真実で多元的な中国の題材で、「中国のエピソード」を語る一つの代表例でもある。
馮骥才委員:文明の伝承は聖火リレーと同じ
伝統的な村落保護について回答した際に、馮骥才委員は伝統的な村落は現在、2つの突出した問題があり、一つは空巣化(老人だけの世帯)で、もう一つは過剰な観光開発という見方を示した。 馮骥才委員は「文明の伝承は聖火リレーのように絶やしてはならない。」と述べ、また関係部門がメカニズムを確立し、保護が前提ではない観光開発計画を許可しないと同時に、一般市民を支援してハード面のインフラ建設に取り組むべきだと呼びかけた。
蘇士澍委員:中国の文字を美しく書き、立派な中国人になろう
2期の政治協商委員を務める中国書道家協会の蘇士澍主席は終始、書道の授業の普及に向けて各地を奔走している。特に2014年に提案した「中国の文字を美しく書き、立派な中国人になろう」は社会から幅広い反響を呼んだ。 蘇士澍委員は現在、展開する「翰墨薪伝」プロジェクト計画は5年から7年をかけて、7,000人の学校で書道を教える教師を育成し、書道の基礎教育活動を推進し、伝統的な書道芸術を代々に伝えていくと述べた。
ジャッキー・チェン委員:映画関係者は中国文化の「海外進出」を促進すべきだ
中国映画家協会副主席のジャッキー・チェン委員は「中国には14億人近くの人々がいるので、我々映画関係者が身を入れて行い、共に中国文化の『海外進出』を促進すれば、すべての夢があなたを探しに来るでしょう。」と述べている。
海霞委員:中華文化の遺伝子は強くて優秀
中央テレビ(電視台)・ニュースセンターのニュースキャスターである海霞委員は、「中華文化は豊かで奥深いので、今日の青少年はその中から多くのものを学ぶことができる。例えば、『中国詩文大会』『中国漢字の聞き取りコンテスト』といったヒットしたバラエティー番組は視聴者の人気を得ている。」と述べている。
(新華社より)
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