(資料写真)
新華網北京3月8日(記者/李雯)なんとも愛らしいジャイアントパンダはどうして「モノクロ写真」の色だけなのか。これは実は生物研究における難問だと言える。米国の研究員は先日『行動生態学 (behavioral ecology )』誌のインターネット版の新刊号に発表した論文で、ジャイアントパンダの白色・黒色には見せかけと交流という2種類の機能があるという答えを出した。
研究者は、ジャイアントパンダの顔や首、おなか、お尻の部分が白いのは、ジャイアントパンダが積雪の生息地に身を隠すのを助けるためで、両手と両足が黒いのは、ジャイアントパンダが影のある暗い所に隠れるのを助けるためだということを比較を通じて発見した。
研究者は、パンダがこのような成長を遂げたのは消化能力が比較的弱いためで、竹を食糧として摂取するしかなく他の多くの植物を食べることができないからだとみなしている。ジャイアントパンダも熊のように冬に余分な脂肪を蓄えて冬眠することはできない。ジャイアントパンダは一年中活動し、山河を踏破してはるばるえさを捜さねばならず、その生息地の変化も大きく、雪山から熱帯森林に至るまでさまざまだ。
しかし、ジャイアントパンダの頭部の配色は見せかけることで捕食者から逃避するためではなく、交流の役割を果たしている。ジャイアントパンダの黒い耳は一種の「凶暴」な感覚を表現し、捕食者に警告の意を示すことができ、またジャイアントパンダの目の周りが黒いのは仲間同士で識別し合うのに役立つか、同類のライバルに警告の意を示すためだという。
(新華社より)
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