【崔順実氏•政治介入疑惑】
2016年は、韓国のどの人物が最も印象深いかと語ると、「江南スタイル」の崔順実氏の他にいないだろう。政界での肩書きはないが、朴槿恵大統領と親密な関係にあり、青瓦台を自由に出入りし、演説原稿の修正から洋服の組み合わせまで、さらには政府系の文化事業を多く手掛けた「文化界の皇太子」と呼ばれ、財団への献金を強要した疑いもある。崔順実氏の朴槿恵大統領個人、さらには韓国の政治に対する影響力は極めて大きいことが容易にわかる。
12月9日、朴槿恵大統領が弹劾されたときに、野党及び無党派議員は朴槿恵大統領に対し「国政介入」、「セウォル号」沈没事件の対応の悪さ及び財団献金での収賄疑惑といった3つの罪状を挙げたが、そのすべてに崔順実氏が関与している。