千恵さんが亡くなり、お父さんはすっかり意気消沈した。朝食も作れないお父さんを前に、はなちゃんは「毎朝みそ汁を作る」というお母さんとの約束を実行した。勇敢で楽観的なはなちゃんはお父さんに生きる自信を取り戻させ、妻 千恵さんが残した最も貴重な宝物ともなった。
はなちゃんは学校から帰ると洗濯、掃除、料理をし、お父さんがいなくても自分のことを何でもした。
2012年3月、お父さんは千恵さんが生前に書いていたブログを『はなちゃんのみそ汁』として書籍化し、妻を記念すると同時にはなちゃんにお母さんに関する美しい思い出を残した。はなちゃんの物語は無数の人を感動させ、映画化もされた。