今年に入り、オーストラリアでの中国系企業のビジネス投資活動が何度も中止に追い込まれたことを受け、商務部の瀋丹陽報道官は17日、北京での記者会見で「オーストラリアの行為には濃厚な保護主義の傾向が見られ、これは中国企業のオーストラリアへの投資の積極性にひどく影響を与えている」と述べました。
オーストラリアの現地メディアによりますと、オーストラリア当局がこのほど、国家の安全保障リスクを理由に、オーストラリアの電力公社オースグリッドの経営権を外国企業に譲渡することを阻止する決定を下したとのことです。
これに対し、瀋報道官は「中国とオーストラリアは互いに重要な貿易投資パートナーだ。2014年末から中国・オーストラリアは全面的戦略協力パートナー関係を結んでおり、さらに2015年には両国が調印したFTA・自由貿易協定が正式に発効した。そしてオーストラリア政府も過去何回にもわたり中国企業の投資に歓迎の意を表していた。しかし、今回下された決定はその動きに逆行するものだ」と指摘しました。
(中国国際放送局)
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