梅雨の季節になると、南京市の多くのレストランでは、セミの幼虫が、「旬の食材」として人気メニューの一つとなる。一串4匹で8元(約125円)、好きな人は何串も食べるという。またこれを商機とみて、毎晩夜7-9時になると、セミの幼虫を探しに出かけ、1カ月で1万元(約15万5千円)以上稼ぐ人もいるという。南京晨報が報じた。
あるレストランの責任者は「この季節は、セミの幼虫が最もおいしい時期。度胸のある客に大人気となる。昨年はセミの幼虫を使った料理は提供していなかったが、多くのレストランが提供して儲かっているのを見て、今年から売り始めた。セミの幼虫を使った料理は南京の人には受け入れられるようだ」と説明した。
別のレストランの関係者は「現在、都市部で生活する人は、健康的な料理を好む。セミの幼虫は、養殖はあまりなく、ほとんどが野生。それに新鮮さを保つために、捕まえてから通常18時間以内に食卓に並べられる。通常、早朝に仕入れたセミの幼虫は、その晩には調理され、客に提供される。セミの幼虫はたんぱく質が非常に豊富で、天然の健康食品として食べる人もいる。またセミの幼虫は乾燥させて中国医薬にすることもできる」と話す。
江蘇省徐州市出身のある男性も「周りにはバイト代わりにセミの幼虫をつかまえ、1カ月で1万元以上稼ぐ人も少なくない。それが、セミの幼虫を捕まえる人の原動力。夜になると、村の柳の木の下で、懐中電灯を使ってセミの幼虫を探す人がいる。夕食後に家族3人で『宝探し』をすれば、2時間ほどで約300元(約4700円)稼げる。1カ月で1万元も夢ではなく、都市で働くホワイトカラーの月收にも引けを取らない」と語る。
(人民網日本語版)
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