日本女性はおしゃれをするとき服装や帽子のほかネックレスにも気をつかう。服とネックレスは必ずマッチしていなければならない。そのネックレスの中でも人気が高いのが真珠(パール)。日本には真珠にまつわるいろいろ風習がある。
日本の女性は成人式のとき両親から真珠のネックレスをプレゼントされる。イヤリングもセットである。値段は20万~50万円(1万~3万元)。その後女性は冠婚葬祭の際などにその真珠を身に着けて出席する。
日本では真珠産業、とりわけ養殖がとても盛んである。真珠養殖の発祥地、英虞湾にある覚田真珠の覚田譲治社長によると、真珠には大きく分けてアコヤ真珠、黒蝶真珠、白蝶真珠がある。日本ではアコヤ真珠が主流だが、その養殖には純粋な海の水を必要とし、高い養殖技術も求められる。真珠が市場に出るまでに必要な工程は3000にも上り、すべてが手作業。これが値段を高くしている要因といわれる。
選別、洗浄、着色、配置、穴あけ これはすべて手作業で行われる。あるベテランの職人は「選別作業だけでもとても難しい。学校を出てから一人前になるまでに5年はかかる」と話す。覚田社長によると、とれた真珠のうち30%は不合格品であり、8%ほどがA級品。現在、小粒の真珠や形が違う真珠が国際的に人気になっており、多くの女性ファンを獲得している。
日本では真珠はネックレスとして身に着けるだけでなく、鑑賞用としても人気がある。地方に真珠の組合があるほか、全国規模の真珠振興会もある。同振興会は今年から「真珠鑑定」資格証書の発行をはじめた。一般女性にはその取得までは必要ないかもしれないが、セミナーに参加すれば真珠の選び方などの基礎知識を学ぶことができる。高価な真珠を購入する前には、関連する知識を得ておくことが大切という。
(チャイナネット)
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