支付宝の親会社 アント金融服務集団の韓国事業責任者 鄭元植さんは取材に答える中で、「スマートフォンが普及するにつれ、韓国の店舗は支付宝を通じてお知らせやキャンペーン情報を韓国を訪れる中国人消費者に的確に届けられるようになり、中国人消費者も韓国で中国国内と同じく、普段利用する電子決済サービスを通じ人民元建てで買い物ができる上、特別なサービスも受けられるようになった。中国人観光客にしてみれば、韓国旅行で買い物だけでなく、支付宝のアドバイスを参考にさまざまなタイプの消費を楽しむことができるようになったのであり、より便利でお得になったといえる」と述べた。
▽韓国企業 商店「中国のパワー感じる」
ネット店舗、実店舗、コンビニエンスストアと、中国電子決済システムのカバー範囲がどんどん広がっている。発展ペースは速く、韓国の企業や商店は中国のパワーを肌で感じている。
韓国の中国経済金融研究所の全炳瑞所長は、「中国人観光客の韓国旅行や韓国での消費、電子決済サービスの利便性を前にして、韓国の商店はそこに巨大な市場の潜在力を見いだしている。これは中国電子決済が韓国で急速に発展する原因と考えることができる」と分析する。
支付宝は2008年にオンラインで韓国に進出し、オフラインの商店で全面的に事業がスタートしたのは15年4月のことだ。現在、韓国の支付宝対応店舗は3万店を超え、免税店、デパート、化粧品専門店、レストランなどさまざまな業態をカバーし、中国人観光客が韓国旅行でよく利用する店舗をほぼ網羅している。明洞のビジネスエリアでは、大通り沿いの店舗の3分の2以上が支付宝に対応し、韓国3大コンビニチェーンは100%支付宝対応だ。