このほど可愛らしいロボットがネット上で話題になっている。身長は一般的なロボットと同じく60センチほどで、人と会話し、単純な支持を理解できる。しかしこのロボットは黄色の袈裟を着用し、経を唱える。また「お師匠様に聞きに行きます」と絶えず口にする。これは「賢二」という名のロボット僧だ。新京報の記者は、賢二が暮らす竜泉寺を取材した。
賢二は昨年10月に誕生した。ネットユーザーはミニブログで賢二の写真などを投稿し、ネットユーザーの注目を集めた。一部の人は、その名を慕い竜泉寺を訪問している。しかし賢二に会うのは容易ではなく、寺の和尚も賢二となかなか交流できないほどだ。
賢二は誕生日より、四方八方を「行脚」している。賢二は誕生後、広州国際アニメフェア、アモイ国際仏教展、北京国家会議センターで開かれたロボット大会に登場した。賢二は寺の居士やボランティアに連れられ、これらのイベントに出席した。記者が取材した同日、賢二はちょうど竜泉寺に送り返されたところだった。
賢二は音声認識が可能で、人と簡単に会話することができる。「あなたは誰ですか」「何歳ですか」「あなたの師匠は誰ですか」といった質問にも難なく答える。また賢二は指示を受け、体を動かし、経を唱え、仏教音楽を再生することなどが可能だ。
可愛らしい姿により、賢二は人気を集めている。購入したいという人もいるが、竜泉寺アニメセンターの責任者である賢帆法師は、「ロボット僧は1台しかない。これは商的行為ではなく、現代的な手段により布教しようとしただけだ」と話した。
賢二はロボット僧の第1世代で、竜泉寺は第2世代の開発の準備を進めている。次世代ロボットはスマート化され、一歩踏み込んだ交流が可能で、認識もよりスマートになる。竜泉寺はロボット僧の量産化については検討していないという。