2016年3月23日、中国沿岸部の2015年の海面水位は2014年比で21ミリ低かったが、例年より90ミリ高く、1980年以降で4番目の高さとなった。中国国家海洋局は22日、「2015年中国海面水位公報」を発表した。同局弁公室副室長の王斌(ワン・ビン)氏は記者会見で、中国沿岸部の海面水位の変化は、エルニーニョ現象と関係していると述べた。科技日報が伝えた。
統計結果によると、中国沿岸部の過去30年間の海面水位は、10年ごとに上昇傾向を示している。中国沿岸部の2006-15年の平均海面水位は、1996-05年と比べ32ミリ、1986-95年と比べ66ミリ高く、過去30年間で最も高い10年間となった。
王氏は、「世界の海面水位上昇は、気候温暖化による海水の水温上昇、陸地の氷河と極地の氷床の融解などによるものだ。世界的な気候変動を背景とし、中国沿岸部の気温と海水温が上昇し、気圧が下がっており、海面水位が上昇している。中国沿岸部の海面水位の変化は、エルニーニョ現象と関係している」と指摘した。エルニーニョ現象は1960年以降に13回発生しており、その多くにより中国沿岸部の海面水位が下がっている。2014-15年に赤道太平洋東部で長期的なエルニーニョ現象が発生したが、中国沿岸部の2015年の海面水位は2014年より21ミリ下がった。
(人民網日本語版)
関連記事: