依然はびこるセクハラ問題
2015年も科学界でセクハラ問題が発覚した。場所はカリフォルニア大学バークレー校。天文学者のGeoff Marcyが、女性院生に対して2001年から2010年までセクハラ行為を繰り返したとして辞職を迫られた。この事件によって多くの科学者が自らを省みるとともに、バークレー校の長年にわたるずさんな対応に非難が寄せられた。
NASAによるブレークスルーは未だ
2015年、科学者たちは運動量保存の法則を覆すことができず、米航空宇宙局(NASA)も星間旅行の方法を見つけ出せないでいる。理論的には推進剤を必要としないEM推進エンジンが実現すれば星間旅行が可能といわれるが、まだ実証されていない。
キタシロサイが絶滅寸前
2015年の秋、地球に残る最後の4頭のキタシロサイのうちの1頭だったノラが死んだ。これによって残るのは3頭。繁殖能力がないため全滅は時間の問題という。
北極の氷の面積が30年間で最小
北極の氷の面積がこの30年間減少の一途をたどっている。これに関して先日ひとつだけいいニュースが流れた。パリの国連気候変動枠組条約締約国会議で、二酸化炭素排出削減に関する対策が200の参加国の間で採択されたことである。
銃撃死亡事件に対する研究進まず
米国で悲惨な銃撃事件が発生すると、たいてい二つの反応が現れる。銃を規制すべきという意見と、もっと多くの銃を持つべきという意見である。しかし米議会はこれまで何も行っていない。データの不足と連邦政府の支援不足により、銃撃事件による死亡についてや、いかに死を免れたかについての研究が進んでいないのが現状だ。