【新華社北京12月22日】中国環境保護部は20日夜、京津冀(北京、天津、河北省)及び周辺地域の70の地級以上の都市のうち、半数以上の都市は大気汚染が重度以上になっているという通達を発した。このうち、保定、濮陽、徳州、新郷、聊城は大気汚染が深刻で、鶴壁、菏澤、焦作、北京などの34都市は大気汚染が重度になっている。また、重度汚染の影響の程度と範囲が深刻化している。
20日午後、環境保護部は引き続き合同協議を組織的に展開し、動向を分析して判断し、対策と措置を検討し、緊急対応業務を配置する。
重汚染天気の成因分析専門家グループは、次のような見方を示している。エルニーニョ現象の影響を受けて、今年の11月以来、北京やその周辺地域の風速は平均約1.9 メートル/秒で、平年の同時期より5%少なかった。空気の相対湿度は比較的大きく増え、平年の同時期より21%高かった。また、逆転層(Inversion)がやや低く、その最低高度が200メートルぐらいで、正常の1000~1500メートルの高さよりもはるかに低く、大気拡散の条件を悪くさせている。
これと同時に、冬には大量の原炭の燃焼物や自動車、工業汚染物質が大量に排出されており、地域的な汚染負荷量が依然として大きい。これらの状況が北京やその周辺地域に重汚染天気の頻繁さや日数の明らかな増加をもたらした。
(新華網日本語)
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