中国の鉄道車両大手・中国中車傘下の株洲電力機車有限公司は15日、中国からエチオピアに輸出する鉄道車両で、第一陣の電気機関車22台がジブチ港に到着したことを明らかにした。エチオピアとジブチの国境を跨ぐ電気鉄道に投入される見通し。
エチオピア鉄道公社の責任者は、「中国の鉄道車両は、竣工 開通を控えているエチオピア~ジブチ国際鉄道にとって重大な意味を持つ。鉄道の運営に向けて強固な基盤を築いた」と語った。
エチオピア~ジブチ国際鉄道は全長850キロメートル。うちエチオピア国内を走る鉄道は681キロメートルで、同国経済の大動脈となる見通し。中国中車株洲電力機車有限公司が製造した出力7200キロワットの貨物輸送用電気機関車は3500~4000トンの貨物列車を牽引できる。エチオピアの輸出産業を支えるコーヒー、ゴマなどの輸送で重要な役割を果たし、経済面で隣国 ジブチとの協力強化にも大きく寄与する。
中国中車株洲電力機車有限公司は14年にエチオピアから電気機関車35台の受注を獲得。今回の第一陣に続き、残りの電気機関車も順次到着する見通しだ。
中国中車株洲電力機車有限公司の周清和 董事長によると、同社で南アフリカや、東アフリカのエチオピアなどからの受注は総額で30億米ドルに上る。南アフリカに生産拠点を設け、「製品+技術+サービス+投資」の輸出モデルを築き、現地の経済、鉄道技術の発展を後押ししている。
これについて業界関係者からも称賛の声が上がっている。南アフリカからエチオピアまで、アフリカ大陸で中国の鉄道企業は布陣を整えつつある。アフリカに中国製装備が進出し、中国技術を定着させる足場を築いた。
(チャイナネット)
推薦記事: