新華社記者 馬平 撮
日本の民間団体「ノーモア南京の会」が9日に東京で集会を行い、中国・南京大虐殺の生存者である陳徳寿さんの証言にに耳を傾け、また南京大虐殺問題に関する講演会を行い、歴史を銘記することで南京大虐殺発生78周年を記念した。
今年83歳になる南京大虐殺の生存者である陳徳寿さんは、家族が日本兵に殺害されるのを自ら目の当たりにしたいきさつを日本の市民に語った。また自身の経験と結び付け、たとえ平和な時代に身を置いても、過去の悲惨な歴史を忘れてはならないと語った。陳徳寿さんは中日の人民が団結することで、平和と友好を実現させ、戦争に断固として反対するよう呼びかけた。
当日の夜、200人近い日本の民衆が集会に参加した。会場が150人しか収容できなかったため、来場した多くの市民が立って陳徳寿さんの話に耳を傾けた。
日本の南京大虐殺問題を研究する専門家、都留文科大学の笠原十九司名誉教授が当日の夜、集会で講演し、安倍政権が南京大虐殺を否定する動向について暴き出し、且つ批判した。笠原氏は、南京には陳徳寿さんのような生存者が多く存在する。大虐殺は彼らの生活を破壊しただけでなく、彼らの肉親の命までも奪ったと指摘する。笠原氏は南京大虐殺を否定する日本の政界関係者が南京へ赴き、生存者たちの証言に耳を傾けることをすすめている。