11月18日、習近平国家主席はフィリピンのマニラでアジア太平洋経済協力(APEC)第23回非公式首脳会議の歓迎夕食会に出席した。
【新華社北京11月19日】アラン・ボラード(Alan Bollard )アジア太平洋経済協力(APEC) 事務局長は先日シンガポールで新華社記者の特別インタビューに応じた際、アジア太平洋地域の2国間と地域間の貿易協定はAPECにおける貿易・投資自由化の推進に役立つ見通しで、その前提はこれらの協定が「共通の方向に向かうよう努めること」だと語った。
APECは1997年から貿易・投資の自由化を推進しているが、今なお依然として最終目標とは一定の距離がある。ボラード事務局長は、APECの推進する業務は進展が遅れる時もあるが、APECには世界貿易機関(WTO)や他の貿易協定が持たない優位性があると語っている。
「APECでは自発性に基づいており、1隻の巨船がゆっくりと前進するようなものではなく、複数の船が共に出発するものだと考えられています。私たちはが望んでいるのは、すべての船の進行方向を一致させられるようにすることです」とボラード事務局長は語った。
「APECの内部には約150の貿易協定があり、この数字はたいへん大きいと言えます」、ボラード事務局長は「私たちはこれらの協議が異なる方向へ向かうのを見届けたくはなく、これらが融合し、交わるのを望んでいます。これは中国と米国が昨年合意に達し、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)を構築させた原因です。」と語った。
2014年に北京で開催されたAPEC非公式首脳会議で、各当事者が『APECがアジア太平洋自由貿易圏を推進・実現するための路線図』を承認したことは、FTAAPのプロセスの正式的なスタートを示している。ボラード事務局長は、現在FTAAPの構築は順調に進んでおり、すべてのAPECの経済体がそれに参与している。このテーマも今年のAPEC会議で討議されるだろうとの見方を示した。
(新華網日本語)
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