新華社記者 李鑫 撮影
12日、新100元の流通が始まった。中国人民銀行(中国の中央銀行)が新紙幣を発行したのは10年ぶりのことだ。新100元札は同日午前、護送係員によって、北京エリアにある各銀行の営業ネットワーク200カ所あまりに届けられた。一部の市民は、現金引き出しを行い、すでに新札を手にした。京華時報が報じた。
12日午前9時半、金融街にある交通銀行の支店玄関前に、5台の現金輸送車が止められた。地理的に便利な場所にある同支店では、市民は早々とカウンターやATMを通じ、この「価値ある」新札を手に入れた。
ATM機で現金引き出しを行い、新札を獲得した市民の張氏は、「新札を手にして、少し興奮している。旧100元札より少し小さく感じる、おそらく使わず取っておくだろう。一番変わった点は、正面の『100』の色が金色になったことだ。セキュリティスレッド(紙幣の紙の中に織り込まれた偽造防止技術)も、光にかざして見ると、赤色から黄色と緑色に変わっている」と話した。嬉々として新札の写真を携帯で撮る人、さらには新札とのツーショットを自分撮りする人々も少なくなかった。
新100元札が12日にどのぐらい市場に供給されたのかについて、中国人民銀行営業管理部紙幣硬貨処の劉治国・副処長は、「具体的な枚数については、まだはっきりしていない。各銀行がそれぞれ、自社の状況にもとづき枚数を申請した」と説明した。
劉副処長は、以下の通り続けた。
新札の分配と流通量は徐々に増加し、来週中には、北京の3千以上の銀行カウンターやATMに配備される。現在は2005年版の旧100元札と2015年版新100元札が同時に流通している状態で、今後は、新札の量がどんどん増えていくだろう。旧札も引き続き使用可能なので、焦って新札に替える必要はない。