円安が続いていることもあり、中国では現在、日本旅行が人気となっている。千年の歴史と和の情緒が漂う京都では、増加する中国人観光客にさらに京都に親しんでもらおうと、京都産業大学の学生たちが、先斗町(中京区)の飲食店の中国語メニューの製作に取り組んでいる。環球網が報じた。
学生らはこれまでに9店舗のメニューを完成させ、店舗側は「中国人観光客との注文のやりとりがスムーズになり、大変ありがたい」と喜んでいる。
同取り組みは、中谷真憲 法学部教授ゼミの2015年度のプロジェクトで、京都産業大学の中国人留学生が翻訳を担当し、京都造形芸術大学の学生がメニューをデザイン。計約20人が参加している。13店の中国語メニューを製作する予定だ。
料理を盛り合わせた「八寸」など和食の独特の表現に配慮して翻訳し、中国語メニューがあることや支払い方法などを示すステッカーも作った。ある料理店のスタッフは「これまでなら、英語が通じない場合は、ジェスチャーでやりとりすることもあった。中国語メニューがあることで、多くの中国人観光客に安心して来店してもらえる」と話す。
プロジェクトの責任者を務める法学部3年の日浦愛斗さんは、「京都の観光業の活性化につながれば」と意気込んでいる。
(人民網日本語版)
関連記事:
中国と欧州を往復する新航路の運航開始 中遠集団、永盛号を投入
国際有名ブランドが「世界の屋根」に続々進出 チベット経済好調