2009年に四川省のカンゼ(甘孜)チベット族自治州で救助され、雅安市自然保護区で野生に戻されたジャイアントパンダ「瀘欣」がすでに現地の環境に慣れ、出産していることが6日、分かりました。これは、四川省林業庁が明らかにしたものです。本来の生息地とは異なる地域で自然に戻ることに成功したパンダは、「瀘欣」が世界初となります。
このパンダは2009年3月、カンゼ・チベット族自治州で、病気で倒れているのを現地住民が見つけ、救助されました。その後、雅安市パンダ保護基地に運ばれ、1ヶ月ほど治療を受け、回復。パンダの野生への復帰や個体群の研究のため、同年4月、雅安の自然保護区で野生に戻されました。そして、2014年3月と5月、野外に設置された監視カメラから、「瀘欣」が子どもを連れて活動している様子を記録した写真や動画が見つかったということです。
(中国国際放送局)
関連記事: