【新華社北京8月4日】2022年冬季五輪の開催地が北京と張家口に決定した。経済参考報は8月4日、「北京冬季五輪は三大経済効果に『点化』」するという評論を発表した。主な内容は以下の通り。
投資 インフラ建設規模が拡大
冬季五輪の開催に合わせて、北京の一連の競技施設と非競技施設の建設がスタートした。これに伴う交通、環境保全などへの一連の投資もすでに始動しているか、始動中となっている。
今回の冬季五輪の財政予算によると、競技のために編成された予算額は約15億6千万ドルで、政府の補助金は6%を占める。競技施設と非競技施設を含む施設建設予算は約15億1千万ドルで、この15億1千万ドルは財源の65%が社会投資となっている。
就業 約60万人の就業機会を増加
先日、公表された『北京市人民政府のスポーツ産業の発展加速、スポーツ消費の促進に関する実施意見』によると、2025年に北京市のスポーツ産業規模は3,000億元を超える見通しだ。将来的に、スポーツ産業とスポーツ消費は、北京の経済におけるモデル転換とアップグレードの新しい目玉及び新しい成長源になり、且つ京津冀のスポーツの協同発展を推進することにおいても重要な作用を発揮すると予想される。
中国の経済体制改革研究会の副会長、北京・張家口冬季五輪研究センターの陳剣主任は、冬季五輪に向けた今後7年間の計画・準備活動は、北京のスポーツ及び関連産業の発展を促進するためにプラスになる。2025年に我が国のスポーツ産業規模は8,000億ドルに達する見通しだ。これにより発展する産業で、少なくとも約60万件の就業の機会が増える。
鉄鋼の省 経済モデル転換の促進に助力
冬季五輪の開催地申請の成功は、北京だけでなく、河北省及び京津冀の協同の発展にも重大な利益をもたらす。2022年冬季五輪の雪上競技の開催地、張家口市崇礼県は、当地経済の従来の支柱産業は金鉱業と鉄鉱業だったが、現在は観光産業が当地の経済の支えになっている。
冬季五輪の開催地申請の成功はまた、河北省という鉄鋼生産が盛んで汚染が深刻な省の産業構造に重大な影響を及ぼし、河北省の産業グレードアップのペースを大いに加速する。冬季五輪の開催申請の成功後、河北省は環境保全、立ち遅れた生産能力の淘汰を重要業務とする。今後7年にかけて、河北省の鉄鋼生産能力は38%低下し、企業の集中度が45%に上昇する可能性が高い。
(新華網日本語)
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