中国外務省は26日北京で、李克強首相の今月28日から来月2日まで行う欧州訪問について記者会見を行いました。外務省の王超外務次官と商務省の王受文商務次官が概況を説明し、記者からの質問に答えました。
今回の欧州訪問で、李克強首相はベルギーの首都ブリュッセルで行われる第17回中国・EU首脳会合に出席した後に、フランスを公式訪問し、OECD本部を訪問することになります。
第17回中国・EU首脳会合について、王超外務次官は「今年は中国とEU・欧州連合の関係樹立40周年に当たる年である。双方は積極的にチャンスを掴み、中国とEUの関係が新たな進展を遂げることを推し進めていきたいと望んでいる。第17回中国・EU首脳会合で李克強首相がEUの新たに就任した指導者らと初めての会談を行うことで、関係樹立の祝賀ムードはクライマックスを迎えるだろう」と話しました。その上で、「李首相は、ドナルド・トゥスク欧州理事会議長や欧州委員会のユンケル委員長、欧州議会のシュルツ議長らと会談する。また、『第10回中国・EU工商サミット』の開幕式に出席し式辞を述べ、『2015中国・EU都市化パートナーシップフォーラム』などに参加する予定だ」と明らかにしました。
また、ベルギー訪問について、王超外務次官は「李首相はベルギーのミシェル首相と会談し、金融や電気通信、科学技術、教育などの分野における協力文書の調印に共に立ち会うことになる」と述べました。
さらに、李首相のフランスへの公式訪問について、王超外務次官は「去年は中仏国交樹立50周年にあたる年で、習近平国家主席はフランスを訪問。双方は全面的で戦略的なパートナーシップの樹立に合意した。李首相の今回の訪問は、バルス首相が今年1月に中国訪問したことに応じたものである。首相の半年間での相互訪問は、緊密でハイレベルな両国関係を示している」と指摘し、「李首相はバルス首相、オランド大統領らと会談を行う。二国間関係や、実務的な協力体制のモデルチェンジやグレードアップ、また、いかにして互恵共栄を強化していくかなどについて意見交換をし、原子力エネルギーや航空、金融、農業、医療衛生など一連の協議に調印する予定だ」と述べました。
最後に、李首相のOECD(経済協力開発機構)本部の訪問について、王超外務次官は、「今年は中国とOECDが対話と協力関係の樹立20周年にあたる。双方は協力における中期的な期待と新年度の行動計画を練っているところだ。李首相はOECD本部の訪問中、重要講演を行い、発展問題について中国側の主張を述べる予定だ」と述べました。
(中国国際放送局)
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