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1世紀を生きた高齢者、日本の戦時の思想統制を追憶
jp.xinhuanet.com | 発表時間 13:41:14 | | 編集: 呉寒氷

 【新華社北京5月19日】早くも第二次世界大戦が勃発する前に、日本は中国侵略に力を入れるとともに、戦争行為に疑問を持つ民衆を国内で厳しく弾圧した。1925年に発布された『治安維持法』に基づき、日本の軍警察とスパイが社会主義者や共産主義者および他の進歩的人士を弾圧した。中国侵略戦争中には、この法律の実施がより厳しくなったという。

【偽の布教 真の「洗脳」】

 西川治郎さんは今年106歳になる。1909年に三重県のある漁村で生まれた。京都・同志社大学を卒業後、横浜の関東学院大学に入りキリスト教神学を学んだ。

 共同通信社は17日に西川さんの話を引用し、次のように報じた。「九・一八」事変の影響を受け、西川さんは神学の学業を放棄することに決めた。当時、多くの日本の牧師が日本による侵略戦争の発動に同意し、日本軍の傀儡となり、中国の東北部で日本帝国主義の思想を宣伝した。西川さんは日本の牧師の「布教」活動に対し自ら反対の意を表明した後、関東学院大学神学部の学籍から除名された。

【質疑を防止し 厳しく弾圧する】

 西川さんはその後東京に引っ越し、プロレタリア文化連盟に所属するある無神論者の協会のために働いたが、西川さんは自分の宗教信仰を放棄しなかった。

 プロレタリア文化連盟は「思想警察」の厳しい監視をずっと受けてきた。「思想警察」は彼らが公共安全を脅かす政治団体あるいはイデオロギーとみなして、彼らに対し調査することを担当し、主に社会主義や共産主義の追随者に対して調査した。『治安維持法』を利用して、日本当局は民主的な進歩人士を鎮圧し逮捕した。著名な作家、小林多喜二は1933年2月に逮捕され、残酷な体刑や拷問を受け、その日の夜に迫害されて死に至っている。

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