杭州オリンピックスポーツセンターの水泳館で新華社記者の取材を受ける汪順選手。(4月5日撮影、杭州=新華社配信/逯万翔)
彼はそれ以降、外部の評価を気にせず、自分自身との闘いだけに専念するようになった。多い時で1日6時間プールに入り、1万メートルもの距離を泳ぎ、50メートルプールを数え切れないほど往復した。そして迎えた21年の東京五輪では、強豪がひしめき合い有力視されていなかった中で、1分55秒00でアジア記録を更新するとともに、米国のマイケル・アンドリューや日本の瀬戸大也を破って五輪王者の座を手に入れた。
6歳でコーチについて水泳を習い始め、27歳の時に東京五輪の舞台で表彰台の中央に立つまで、21年の時間を費やした。今大会について彼は「目の前のことをしっかりやって、より良い成績を出すことだけを考えたい。目標はただ一つ、自分を貫き全力で挑むこと」と力を込めた。(記者/張璇、孔令杭)