4日、穴から出てきた「熊の手」と触れ合う客。(上海=新華社記者/王翔)
【新華社上海12月8日】中国上海市永康路にあるカフェがこのところ、人気を集めている。この店では、客がコードをスキャンして注文すると、スタッフがコンクリートの壁に開いた穴から可愛らしい「熊の手」を差し出し、暖かいコーヒーを手渡す。
このカフェが人気になった背景には、新規な営業スタイルだけでなく、障害者に就労の機会を提供しようという、この店の心温まる物語がある。
店長の瑩瑩(インイン)さんと店員の薇薇(ウェイウェイ)さんはどちらも聴覚障害者だ。二人ともバリスタの資格を持ち、瑩瑩さんは第6回中国全国障害者職業技能大会のコーヒードリップ部門で優勝した経験もある。
「熊の手」カフェは国際障害者デーの12月3日に正式オープンした。障害者証を持つ人には無料のスペシャルコーヒーを提供している。