10月28日、中国科学院紫金山天文台青海観測所。(西寧=新華社記者/央秀達珍)
【新華社西寧11月6日】中国青海省海西モンゴル族チベット族自治州デリンハ市から東へ35キロ、標高3200メートル地点のゴビ砂漠に巨大なゴルフボールのような建物が立っている。「ゴルフボール」は中国科学院紫金山天文台青海観測所で、中では直径13・7メートルのミリ波望遠鏡が休むことなく宇宙を観測している。
乾燥した気候で大気中の水蒸気量も少なく、天体観測に適しているため、同観測所では30年以上にわたり歴代の科学者たちが観測活動を続けてきた。同観測所は現在、電波望遠鏡から光学望遠鏡までさまざまな波長に対応した観測設備を備えるだけでなく、世界初の量子暗号衛星「墨子」の地上ステーションの一つにもなっている。