ケリヤ県の博斯塘湿地にある于田稲田鵝業養殖のガチョウ養殖・繁殖拠点。(5月20日撮影、小型無人機から、ウルムチ=新華社記者/沙達提)
【新華社ウルムチ6月9日】中国新疆ウイグル自治区にあるタクラマカン砂漠の南端に位置するホータン地区ケリヤ(于田)県では、地元政府が2019年、同地の住民を貧困から脱却させ、生活の質の向上を図ろうと、大手企業を誘致して「企業+合作社(協同組合)+貧困世帯+農家」モデルを採用。ガチョウの養殖から食肉加工に至るまでの産業チェーンを構築し、ガチョウの養殖業の発展に力を入れている。
広大な面積の博斯塘湿地では、内地から持ち込まれた数万羽のガチョウが次々と生息し、もともと水稲が栽培されていた水域は、生態養殖に最も適した場所となった。
同県のガチョウの養殖事業に携わる企業、于田稲田鵝業養殖によると、同社は水田や湿地を利用した生態養殖をよりどころに、同自治区で最も地域的特色を持つガチョウ養殖・繁殖拠点を建設。より多くの貧困層のガチョウ養殖による貧困脱却を後押ししながら、市場競争力のある「稲田鵝(水田ガチョウ)」ブランドを育てていくという。