中国の支援物資、パリに到着

１６日、上海で撮影した中国政府がフランスを支援するための医療物資。（上海＝新華社配信）

【新華社パリ３月２０日】中国政府がフランスを支援するための医療物資が１８日、パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着した。

支援物資の外装には中国の篆刻芸術家、駱芃芃（らく・ほうほう）氏がデザインした篆刻模様のラベルが張られた。吉祥を意味する鳳凰と平和を象徴するハトが空を舞い、中国とフランスの国旗を守っている。国旗の下には北京の天壇を背景にそびえ立つエッフェル塔。中央には三国時代の学者、譙周（しょう・しゅう）の「千里同好、堅于金石（遠く離れていても心は一つ、友情は金石の如く固い）」とフランスの文豪ビクトル・ユゴーの「ＵＮＩＳ　ＮＯＵＳ　ＶＡＩＮＣＲＯＮＳ（団結すれば必ず勝てる）」の二つの言葉が並ぶ。

盧沙野（ろ・さや）駐フランス中国大使は「新型コロナウイルスによる肺炎が流行して以来、両国の科学研究機関は緊密に連絡を取り合ってきた。現在は抗体薬の研究開発を巡り、実現可能性についての論証を行っている」と説明し、フランスの要請があれば、中国は医療専門家チームを派遣したいと考えていると述べた。