6日、「缸魚」を描く無形文化遺産楊柳青年画の代表的伝承者、王学勤(おう・がくきん)さん。(天津=新華社記者/宋瑞)
【新華社天津1月16日】中国の民間芸術で、春節(旧正月)の際に家の門や壁に飾られる版画「年画」、天津市の楊柳青年画の一種に、「缸魚」がある。各家庭に水道がなく、水がめが用いられていた時代、人々は年越しを迎えると「缸魚」の年画を買い、水がめ近くの壁に貼った。年画に描かれた紅鯉が水面に映り、水をくむたびにゆらめくさまは趣がある。また「魚」と暮らしのゆとりを意味する「余」は音が同じで縁起が良いため、民間の風習として現在まで伝えられてきた。