５日、上海市内で行われたメディア共同取材で質問に答えるキヤノン中国の小沢秀樹社長。（上海＝新華社配信）
【新華社上海１１月７日】第２回中国国際輸入博覧会が５日、上海市で開幕した。日本のキヤノンは昨年に続き、今年も輸入博に参加し、中国法人市場向けにさまざまな製品や技術、ソリューションを展示している。
同社副社長執行役員でキヤノン中国社長の小沢秀樹氏は上海市内でメディア共同取材に応じ、同社にはカメラ以外に医療機器や商業印刷など商用製品もあることを、昨年の出展で中国の多くの消費者や企業に知ってもらうことができたと指摘。意向書を含め多くの受注を得ることができ、昨年は大成功だったと述べた。今回は商用製品をさらに全面に出し、医療機器や商業印刷、ファクトリーオートメーション（ＦＡ）機器などを展示したという。
小沢氏は中国の魅力について「１４億の人口を持つ世界最大の消費国で、優秀な人が多く、情熱を感じる。一緒に挑戦ができる」と述べ、「中国がうまくいかなければ、キヤノンもうまくいかない。そのくらい重要なポジション」との考えを示した。中国市場の潜在力については「ネット販売やキャッシュレスなどが進んでおり、ビジネスチャンスがある。医療分野には発展の余地があり可能性を感じる」と指摘。今回の輸入博でも前回同様、医療関係の製品を展示したと説明した。
同社と中国との関わりについては「中国の消費者に感動を伝えるのが使命と考えている。一連の活動や製品を通じて、中国そして中国の消費者に『キヤノンは感動のある会社』だと感じてもらえるようにしていきたい」と語った。（記者／陳雨寧、呉寒氷）
