2日、京劇「覇王別姫」を演じる俳優。(東京=新華社記者/馬曹冉)
【新華社東京10月3日】中国の有名な京劇俳優、梅蘭芳(メイ・ランファン、1894~1961年)が初めて訪日してから100年を迎えたことを記念した公演が2日夜、東京の国立劇場で開かれた。
公演の総監督で上海戯曲芸術センター総裁・上海崑劇団団長の谷好好(こく・こうこう)さんは公演前の取材で、梅蘭芳の芸術精神を継承した現代の京劇と崑劇の姿を披露し、日本の観客を本場中国の伝統芸術で魅了したいと意気込みを語った。同日の演目は京劇の「覇王別姫」「貴妃酔酒」「天女散花」や崑劇の「游園驚夢」など。3日も同劇場で昼夜計2回の公演が予定されている。
梅蘭芳は、海外に京劇を初めて紹介したことで知られ、中日の文化交流にも貢献した。1919年、初の海外公演として日本を訪問した。1924年と1956年にも訪日公演を行い、京劇を日本に広く伝えた。