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習近平主席のG20サミット出席で記者説明会 中国外交部
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2019-06-25 08:31:30 | 新華社 | 編集: 陳辰

【新華社北京6月25日】中国外交部は24日、国内外メディア向けの記者説明会を開いた。20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)で中国側シェルパ(調整役)を務める外交部の張軍(ちょう・ぐん)部長助理(外務次官補)、財政部の鄒加怡(すう・かい)副部長、商務部の王受文(おう・じゅぶん)副部長兼国際貿易交渉副代表、人民銀行の陳雨露(ちん・うろ)副総裁が、習近平(しゅう・きんぺい)国家主席の大阪サミット出席について説明し、記者からの質問に答えた。

張軍氏は次のように述べた。第14回G20首脳会議(大阪サミット)が28、29両日、大阪で開かれる。習近平主席が7回続けてG20サミットに出席またはこれを主宰することは、中国がG20協力とグローバル経済ガバナンスを高く重視していることを十分に示している。習近平主席はサミットの4段階の全体会議および世界の経済と貿易、デジタル経済、包摂と持続可能な発展、インフラ、気候、エネルギー、環境などの議題に関する討議に参加し、世界の経済情勢に対する見方と主張を掘り下げて説明する。現時点で存在する問題の根源を探り、正確に脈をとり、処方箋を出し、世界経済の大方向を確実に把握することに努める。習近平主席はまた、新興5カ国(BRICS)非公式首脳会議や中ロ印非公式首脳会議、中国・アフリカ指導者小会合に出席し、新興市場と発展途上国の協力深化、国連持続可能な開発2030年アジェンダなど重大な問題について意思疎通と協調を強め、実務協力を推進する。さらに複数の国の指導者と二国間会見を行い、関係諸国との協力深化に力を尽くし、二国間関係の前進を図る。

張軍氏はまた次のように指摘した。G20は国際経済協力の主要なフォーラムとなる。一国主義と保護主義が現在、国際経済秩序に重大な衝撃を与えており、世界経済の直面するリスクと不確実性は明らかに増大している。中国は世界第二の経済大国として、長期にわたり世界経済の成長を促進し、グローバルガバナンスの整備、リスク・挑戦(課題)への対応で重要な貢献を行い、責任ある大国の建設的な役割を果たしてきた。現在の状況下において、主催国日本と国際社会は習近平主席の大阪サミット出席に熱い期待を寄せている。中国はG20大阪サミットが前向きな成果を得られるよう貢献していきたい。われわれは各方面と共に多国間主義と国際法を基礎とする国際秩序、世界の公平・正義を確固として擁護していく。G20の正しい方向をしっかりとつかみ、パートナー精神を堅持し、政策協調を強め、団結と協力を維持していきたい。グローバルな課題に共同で対応し、各方面が責任をもち、建設的な態度で、世界の経済成長の見通しとグローバル経済ガバナンスの枠組みに関わる重大な問題に共同で対応するよう後押しし、共同の発展を図り、人類の運命共同体を築いていく。

鄒加怡氏は次のように表明した。今年のG20財政・金融チャネル協力は全体的に安定しており、豊富な成果を上げた。短期的な経済情勢とリスクに焦点を当てるだけでなく、より広範に世界の中長期的な課題への対応にも着目した。首脳会議を前にG20財務相・中央銀行総裁会議が今月無事開催され、大阪サミットに向けた十分な財政・金融政策の準備が整った。

王受文氏は次のように表明した。現在の情勢下で国際社会はG20大阪サミットが引き続き団結力と行動力を示し、国際的に重要な経済貿易のテーマについて率直かつ踏み込んだ建設的対話を行うことを希望している。新たな情勢下における世界経済の発展に新しい指針を提供し、新たな考えの道筋を切り開くことを期待している。今月開かれたG20貿易・デジタル経済相会合の共同声明では、良好な貿易投資環境の構築や世界貿易機関(WTO)改革の推進、貿易とデジタル経済の連携強化、持続可能で包括的な成長の促進などについて前向きな共通認識が形成され、G20経済貿易協力の深化に原動力を注入した。中国は各方面がこれに基づき、大阪サミットでより多くの共通認識に達することを願っている。

陳雨露氏はいくつかの方面に重点を置き、以下の通り説明した。

マクロ経済政策協調については、G20各方面がこれまでの合意を踏襲し、対外的に明確かつ前向きなシグナルを発することで、多国間主義を堅持し、対話と意思疎通を強め、マクロ経済政策協調をさらに改善していくことを期待する。財政や通貨、構造改革などの各種政策手段を総合的に用い、グローバル金融の安定を共同で維持し、強靭かつ持続可能でバランスのとれた包摂的なグローバル経済の成長を促進することを願う。

国際金融の枠組みについては、強力で拠出割合に基づき、資力が豊富な国際通貨基金(IMF)を一貫して支持しており、大阪サミットが世界の金融セーフティネットにおけるIMFの中心的立場を引き続き評価することを期待する。各方面との建設的な対話を継続して行い、共同で関連作業を推進していく。

金融部門の議題については、サミットが金融監督管理の協力強化に同意し、起こり得るマイナス影響に対処することを期待しており、金融分野における新技術の応用の前向きな意義を認め、イノベーションを奨励すると同時に、関連リスクを注視することを願う。各方面と共同でマネーロンダリングとテロ資金供与対策での国際協力を推進していく。

グリーンファイナンスの発展は質の高い発展の促進に役立つ。中国は大阪サミットが世界経済の成長でグリーンファイナンスが持つ重要な意義を引き続き肯定することを期待しており、各方面との協力を強め、グリーンファイナンスの発展による世界経済の持続可能な発展を促進していく。

金融包摂(インクルーシブファイナンス)の発展は金融サービスの可用性と利便性向上に役立ち、経済の包摂的成長を促進する。中国は各方面と引き続き経験を分かち合い、共同で世界経済の包摂的成長を促していきたい。

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新華網日本語

習近平主席のG20サミット出席で記者説明会 中国外交部

新華網日本語 2019-06-25 08:31:30

【新華社北京6月25日】中国外交部は24日、国内外メディア向けの記者説明会を開いた。20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)で中国側シェルパ(調整役)を務める外交部の張軍(ちょう・ぐん)部長助理(外務次官補)、財政部の鄒加怡(すう・かい)副部長、商務部の王受文(おう・じゅぶん)副部長兼国際貿易交渉副代表、人民銀行の陳雨露(ちん・うろ)副総裁が、習近平(しゅう・きんぺい)国家主席の大阪サミット出席について説明し、記者からの質問に答えた。

張軍氏は次のように述べた。第14回G20首脳会議(大阪サミット)が28、29両日、大阪で開かれる。習近平主席が7回続けてG20サミットに出席またはこれを主宰することは、中国がG20協力とグローバル経済ガバナンスを高く重視していることを十分に示している。習近平主席はサミットの4段階の全体会議および世界の経済と貿易、デジタル経済、包摂と持続可能な発展、インフラ、気候、エネルギー、環境などの議題に関する討議に参加し、世界の経済情勢に対する見方と主張を掘り下げて説明する。現時点で存在する問題の根源を探り、正確に脈をとり、処方箋を出し、世界経済の大方向を確実に把握することに努める。習近平主席はまた、新興5カ国(BRICS)非公式首脳会議や中ロ印非公式首脳会議、中国・アフリカ指導者小会合に出席し、新興市場と発展途上国の協力深化、国連持続可能な開発2030年アジェンダなど重大な問題について意思疎通と協調を強め、実務協力を推進する。さらに複数の国の指導者と二国間会見を行い、関係諸国との協力深化に力を尽くし、二国間関係の前進を図る。

張軍氏はまた次のように指摘した。G20は国際経済協力の主要なフォーラムとなる。一国主義と保護主義が現在、国際経済秩序に重大な衝撃を与えており、世界経済の直面するリスクと不確実性は明らかに増大している。中国は世界第二の経済大国として、長期にわたり世界経済の成長を促進し、グローバルガバナンスの整備、リスク・挑戦(課題)への対応で重要な貢献を行い、責任ある大国の建設的な役割を果たしてきた。現在の状況下において、主催国日本と国際社会は習近平主席の大阪サミット出席に熱い期待を寄せている。中国はG20大阪サミットが前向きな成果を得られるよう貢献していきたい。われわれは各方面と共に多国間主義と国際法を基礎とする国際秩序、世界の公平・正義を確固として擁護していく。G20の正しい方向をしっかりとつかみ、パートナー精神を堅持し、政策協調を強め、団結と協力を維持していきたい。グローバルな課題に共同で対応し、各方面が責任をもち、建設的な態度で、世界の経済成長の見通しとグローバル経済ガバナンスの枠組みに関わる重大な問題に共同で対応するよう後押しし、共同の発展を図り、人類の運命共同体を築いていく。

鄒加怡氏は次のように表明した。今年のG20財政・金融チャネル協力は全体的に安定しており、豊富な成果を上げた。短期的な経済情勢とリスクに焦点を当てるだけでなく、より広範に世界の中長期的な課題への対応にも着目した。首脳会議を前にG20財務相・中央銀行総裁会議が今月無事開催され、大阪サミットに向けた十分な財政・金融政策の準備が整った。

王受文氏は次のように表明した。現在の情勢下で国際社会はG20大阪サミットが引き続き団結力と行動力を示し、国際的に重要な経済貿易のテーマについて率直かつ踏み込んだ建設的対話を行うことを希望している。新たな情勢下における世界経済の発展に新しい指針を提供し、新たな考えの道筋を切り開くことを期待している。今月開かれたG20貿易・デジタル経済相会合の共同声明では、良好な貿易投資環境の構築や世界貿易機関(WTO)改革の推進、貿易とデジタル経済の連携強化、持続可能で包括的な成長の促進などについて前向きな共通認識が形成され、G20経済貿易協力の深化に原動力を注入した。中国は各方面がこれに基づき、大阪サミットでより多くの共通認識に達することを願っている。

陳雨露氏はいくつかの方面に重点を置き、以下の通り説明した。

マクロ経済政策協調については、G20各方面がこれまでの合意を踏襲し、対外的に明確かつ前向きなシグナルを発することで、多国間主義を堅持し、対話と意思疎通を強め、マクロ経済政策協調をさらに改善していくことを期待する。財政や通貨、構造改革などの各種政策手段を総合的に用い、グローバル金融の安定を共同で維持し、強靭かつ持続可能でバランスのとれた包摂的なグローバル経済の成長を促進することを願う。

国際金融の枠組みについては、強力で拠出割合に基づき、資力が豊富な国際通貨基金(IMF)を一貫して支持しており、大阪サミットが世界の金融セーフティネットにおけるIMFの中心的立場を引き続き評価することを期待する。各方面との建設的な対話を継続して行い、共同で関連作業を推進していく。

金融部門の議題については、サミットが金融監督管理の協力強化に同意し、起こり得るマイナス影響に対処することを期待しており、金融分野における新技術の応用の前向きな意義を認め、イノベーションを奨励すると同時に、関連リスクを注視することを願う。各方面と共同でマネーロンダリングとテロ資金供与対策での国際協力を推進していく。

グリーンファイナンスの発展は質の高い発展の促進に役立つ。中国は大阪サミットが世界経済の成長でグリーンファイナンスが持つ重要な意義を引き続き肯定することを期待しており、各方面との協力を強め、グリーンファイナンスの発展による世界経済の持続可能な発展を促進していく。

金融包摂(インクルーシブファイナンス)の発展は金融サービスの可用性と利便性向上に役立ち、経済の包摂的成長を促進する。中国は各方面と引き続き経験を分かち合い、共同で世界経済の包摂的成長を促していきたい。

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