27日、新華社の取材を受ける福田康夫元首相。(博鰲=新華社記者/楊冠宇)
【新華社博鰲3月28日】中国海南省瓊海市博鰲(ボアオ)鎮で26日開幕したボアオ・アジアフォーラムに出席した日本の福田康夫元首相・フォーラム前理事長は27日、新華社の取材に対し、「日中が協力することで世界全体に良い影響を与える」と指摘した。
日本を訪れた中国大陸の観光者数は昨年延べ838万人と過去最高を記録した。今年はまた「中日青少年交流推進年」とされ、日本政府も1月に中国の大学生や訪日リピーターに対してビザ申請条件をさらに緩和している。福田氏は訪日中国人観光客が日本の小売業や経済の活性化に果たす役割について「日本経済に良い影響を与えた」と指摘。「中国人観光客の訪日は経済面だけでなく、国民の相互理解という意味でもとても価値がある」と述べた。
中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席と日本の安倍晋三首相はこの1年で3回会談した。双方は重要な共通認識に達し、中日関係が再び正しい軌道に戻るようリードしてきた。福田氏は現在の中日関係について「昨年は日中平和友好条約締結40周年。記念すべき年に双方の政治家と国民が関係改善のため努力した。両国が力を合わせ共に努力することは、両国だけでなく周辺地域、世界全体に良い影響を与える。両国間の協調や協力、交流は歴史的な使命だ」と語った。(記者/許芸潁、胡暁格)
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