25日、記者会見で発言するボアオ·アジアフォーラムの李保東事務総長。(博鰲=新華社記者/許芸潁)
【新華社博鰲3月27日】ボアオ·アジアフォーラム2019年年次総会の記者会見および重要報告の発表会が26日午前、中国海南省瓊海市博鰲(ボアオ)鎮にある同フォーラムのメディアセンターで開催された。フォーラムの李保東(り・ほとう)事務総長がボアオ·アジアフォーラム2019年年次総会の関連状況について紹介し、「新興経済体発展2019年度報告書」「アジア経済一体化プロセス2019年度報告書」「アジアの競争力2019年度報告書」および「アジア金融発展報告書」といった4つの報告を発表した。
李保東事務総長は次のように表明した。世界銀行と国際通貨基金(IMF)が今年初め、2019年と20年の世界の経済成長率見通しをそれぞれ下方修正したことは、世界経済成長の原動力の不足や発展の不均衡問題の際立ちを示している。世界の経済貿易摩擦はいくらか緩和されたが、グローバル化に逆らう流れと保護貿易主義的な動きは今もなお蔓延しており、世界の多角的貿易体制は依然として衝撃的な現状に直面している。一国主義と保護貿易主義の逆流が世界各地に蔓延する背景の下、ボアオ·アジアフォーラムの任務と使命は、国際社会を団結させて共に課題に対応し、経済を持続的かつ健全に発展させ、多角的貿易体制を維持し、多国間主義とグローバル化を堅持することにある。そのためには、国連を中心に、貿易ルールに基づく国際貿易秩序を守り、国際法と国際ルールを堅持しなければならない。
今回のボアオ·アジアフォーラム年次総会のテーマは「共同運命、共同行動、共同発展」。今のところ、60カ国·地域の高官や政府要人、企業の管理職層、専門家・学者ら2千人以上が、同フォーラムに出席する予定だ。(記者/胡暁格、許芸潁)