11日、西北大学博物館に収蔵されている日本人遣唐使、井真成の墓誌。
これは現在国内で発見された唯一の日本人遣唐使の墓誌であり、日本の国名を最も早くから記録したと学界で広く認められている文化財である。井真成は唐の開元年間に遣唐使の一員として長安を訪れ、そして開元二十二年(西暦734年)、36歳の時に思いがけず亡くなった。唐の皇帝、玄宗は彼に尚衣奉御の官職を与え、長安の万年県にある滻水のほとりに埋葬した。この墓誌が発見されてから、多くの中国や日本の学者たちが「井真成」の境遇について調査や考証を行ってきた。しかし現在、考古学者や歴史学者は「井真成」に関わる他の文献や文化財の発見には至っておらず、1200年以上前に長安城で長い眠りについた遣唐使はより神秘的な存在となっている。(新華社記者/楊一苗)
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