9月25日、「坎土曼」(新疆ウイグル族の用いるつるはしの一種)のバザール(市場)で、1人の市民が「弹布爾」(ウイグル族、ウズベク族が用いる弦楽器)の音色に聞き入っていた。
9月の新疆ウイグル自治区喀什(カシュガル)は秋空が高く空気がすがすがしい。この都市の「坎土曼」のバザールでは、いつも夕方になると、活気あふれるリズムが次第に落ち着いてきて、地元市民が穏やかで心地よい暮らしを楽しみ始める。
「坎土曼」のバザールはカシュガルの老城区(旧市街)にあり、主に鍛冶屋がここで「坎土曼」をはじめとする生産・生活道具の製造・販売を行っていたことからその名がついたという。観光客は「坎土曼」のバザールで数百年にわたって伝えられてきたウイグル族の鉄工芸加工の全ての流れを見ることができる。