新華網ストックホルム3月22日(記者/付一鳴)国連開発計画(UNDP)が21日、スウェーデンの首都ストックホルムで「2016年人間開発報告書」を発表し、世界の発展の優先事項のうち、世界で最も周縁化された人々が依然として排斥されていると指摘した。
『人間開発をすべての人のために』と題するこの報告書は、過去25年間にわたり、人類の発展は多くの目覚ましい成果を獲得してきたが、まだ多くの人々が取り残され、また多くの推し量れないシステム的障害の取り除きが待たれていて、持続可能な人間開発による恩恵が一人一人に及ぶのを確保するため、排斥されている人々をより重視し、積極的な行動をとって、これらの障害を取り除くことが差し迫って必要だと伝えている。 報告書はまた、人間開発指数(HDI)の推量に基づくと、世界のすべての地域の平均的な人間開発レベルは1990年から2015年までに目覚ましい進歩を遂げたが、依然として人口の3分の1が人類開発の低レベルな場所で生活していると指摘する。
ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁は当日の記者会見で、根深い差別問題を取り除く社会規範や法律を通じて、人間開発を妨げる政治参与の不平等といった多くの問題を解決すれば、貧困を解消し、またすべての人に平和で公正な持続可能な開発を享受させることができるだろうと述べている。