歴史あり物語あり、コレクションの価値あり
「故宮日暦」は1933年に誕生し、85年の歴史を持つ。
1925年に故宮博物院が正式に設立されると、収蔵品の整理 研究を踏まえ、一連の学術研究の専門書と一般人向けの読み物が出版された。「故宮日暦」は、そのうちの一つだ。
「鶏」は「吉」の発音に近く、縁起がいい。そのため古代から現在に至るまで、鶏に関する芸術品が多く、さまざまな佳作が世に出ている。皇后は重要行事で服装に意匠を凝らし、大らかで美しい冠をかぶり、尊さと後宮の主の地位を示した。
また酉年の「故宮日暦」には、南朝の鶏頭壺、唐代の緑釉生肖鶏俑、康熙年間の五彩雉鶏牡丹紋瓶、徐悲鵬の「竹鶏軸」が見られる。
これらはいずれも、文化財中の高級品だ。