新華網上海9月3日(記者/湯丹鹭、田紹慧、余申芳、薛筆犁) 「中国の世界経済ガバナンスに関する主張は非常に重要で、国際社会は中国のG20サミットでの提議に対し、期待に溢れている。」 オーストラリアのケビン・ラッド前首相は1日、国際金融フォーラム(STS)第13回年次総会で新華網記者の独占取材を受けた。
ラッド前首相は次のように述べた。G20は最も重要な世界経済ガバナンス機関であり、その発展の道のりにおいて、中国の主張は一貫して、建設的な役割を発揮している。中国が世界第二の経済体になったことを考えると、中国の主張がより一層、カギを握ることは明らかだ。
ラッド前首相はまた、次のように指摘した。我々には金融改革が必要で、公共部門にしても、私営部門にしても、国家的側面にしても、国際的側面にしてもそうだ。今回の国際金融フォーラムで、我々は3つの分野について重点的に討論を行った。
第一に、新興経済体のインフラ建設であり、それはアジアインフラ投資銀行、新シルクロード基金及び「一帯一路」においても取り組んでいることだ。我々はこれらが世界に広がっていくことを望んでいる。
第二に、金融は環境の持続可能な発展を支持する必要がある。気候変動などの数多くの原因によって、年間約8%の経済成長は貿易、商品及びサービスなどに集中している。これらはすべて環境保護事業とエコ経済に属するのだ。環境保護事業のより一層の発展をいかにして駆動するかというカギは、現在、掌握する金融資源をいかにして利用し、具体的なプロジェクトへの転化が可能な金融商品をいかにして生産するかにある。
第三に、ミクロ的側面からいかにして金融を定義し、創造性に富むシステムを通じて、アリババグループのようにフレキシブル性を電子金融に託し、全世界の起業家と中小企業にサービスを提供していくかということだ。これらの起業家の大多数は女性だ。低コストのチャネルと低価格の方法を通じて、起業家と中小企業の経営者に金融サービスを提供することができるのなら。また、女性がそれに参与し、女性の労働力が男性の労働力と互角になることが可能なら、我々は未来の経済発展に大きく貢献できるだろう。これはまさに世界経済が必要としているものだ。
(新華社より)
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