ネパールの地震中に生まれた男児ニシャン ナオキちゃんはまもなく1歳になる。彼は、奇跡的にも2回の地震を生き延びた。
もうすぐ1歳になるニシャンちゃんは生まれる前にネパール地震に遭った。当時、母親のドルマさんは妊娠9ヶ月だった。ドルマさんと夫は廃墟の中から助け出され、その3週後に早産の兆候が現れた。しかし、地元の衛生機関は倒壊し、ドルマさんとお腹の中の赤ちゃんは危険に晒された。幸運にもドルマさんは日本赤十字会のボランティアに会い、混乱の中で彼女を見つけたスタッフにより近くの病院に運ばれた。まもなく、赤ちゃんは無事に生まれ、母子を救った日本人ボランティアの名前が赤ちゃんにつけられた。しかしこれで終わりではなく、家族3人は5月12日に2回目の地震に遭った。
地震発生後、救援スタッフが次々とドルマさんの町を訪れた。中でも、赤十字会はニシャンちゃんの出産に重要な役目を果たした。それだけでなく、この家族に食料、薬品、毛布も提供した。ドルマさんは、「生活で困難なことは多いが希望に溢れている」と話している。