ここ数年、中国人の海外における観光や消費が増加を続けている。国家外貨管理局や国家観光局などの関連部門がこのほどまとめた統計によると、2014年に海外に出かけた中国人観光客はのべ1億900万人、海外での観光消費は1648億ドル(1ドルは約114.1円)に上り、15年はさらにのべ1億2千万人、2495億ドルに達し、消費は前年比50%以上増加した。海外観光客数と海外消費額の急速な増加から、中国経済の発展ぶり、国民の所得の伸び、中国人の海外旅行熱の高まりがうかがえる。「経済参考報」が伝えた。
中国人観光客の海外消費額に、特に買い物での消費額に驚きの声が上がっている。一連の調査報告をみると、15年には中国人消費者が購入した世界のぜいたく品は1168億ドルに上り、このうち約78%にあたる910億ドルは海外での購入だった。また中国人の海外フリープラン旅行での消費額のうち買い物消費が55.8%を占め、すべての海外消費の半分以上に達した。中国人観光の海外での盛んな買い物ぶりを伝えるニュース報道は、いまや日常茶飯事だ。
中国人観光客は海外での消費を好み、特に衣類とぜいたく品の買い物を好む。経済や生活の水準が向上し、海外観光客が増えたことと関係があるほか、こうした商品は輸入関税が高く、中国での小売価格が高いこと、諸外国が中国人観光客に対する免税措置を打ち出したことが重要な動機となって、中国人消費者はごく自然に海外での買い物を選ぶのだと思われる。
(人民網日本語版)
推薦記事: