CRI日本語放送恒例の新年特別番組「紅白歌比べ」が23日、CRI局内の300平方スタジオで収録されました。39回目となる今回は、16歳の高校生から52歳の社会人まで、中日両国の出場者10組が男女紅白に分かれ、相手国の歌のパフォーマンスで競いあいました。スタジオには、在北京のリスナー代表や友好団体、北京日本人会の関係者約100人が集まりました。
司会の星和明アナと張怡康アナ
司会は、白組が12月に入局した日本人スタッフの星和明アナ、紅組が入局2年目の張怡康アナとフレッシュなコンビで進行し、審査は中日両国のゲスト審査員12人が、対戦ごとに紅白のチョコレートを選んで投票するというユニークな方法で行われました。
番組のトリを飾ったのは紅組が、CRI日本語部代表のトントンさんの「For You…」、白組は大手IT企業勤務の劉田さんの「君が好きだと叫びたい」。しっとりと歌い上げる紅組とパワフルな白組、どちらも素晴らしい歌唱力で観客を魅了しました。ゲスト審査員の平岡蘭子さん(北京日本人会事務局長代理)は、「2人とも歌詞の意味までしっかり勉強、理解した上で歌った。だから、聴いている私たちを感動させたと思う。中日両国の人が歌を通して相手国の人と心の交流ができると思った」と講評しました。
特別ゲストの範丹陽さん
対戦がすべて終了した後、日本で活動している歌手の範丹陽さんが、特別ゲストとして「美しい草原 我が家」、「昴」を中日二か国語で披露しました。
その後、結果発表と表彰式が行われました。今年の映像番組の紅白は、白組が優勝、この他個人賞も白組が独占しました。
最優秀パフォーマンス賞は文入太郎さん
最優秀パフォーマンス賞を受賞した北京大学留学中の文入太郎さん(早稲田大学政経学部3年)は「日本に来ている中国人留学生はみな大活躍している。負けないように自分も何かできればと思って出場を決めた。楽しく歌った。会場の皆さんがにこにこ見つめてくれ、歌い終わった後も、温かく声をかけてくれたことが心に残った」と落ち着いた声で話してくれました。
最優秀歌唱賞の劉田さん
最優秀歌唱賞に輝いた劉田さんは聖闘士星矢やスラムダンクのファンで、日本の漫画やアニメに惚れて日本へ留学。現在は会社勤務の傍ら、J-POPやアニメソングの演奏をするバンド活動もしています。「賞がとれて嬉しい。来年も再来年もこのステージに立って、日本文化を披露しながら歌っていけたらと思う」と感想を述べました。
フィナーレ「未来へ」の合唱
表彰式の後は、中日友好の明るい未来への思いを込めて、日本語部スタッフが全員登壇し、Kiroroの名曲「未来へ」を大合唱し収録が終了しました。
CRI日本語放送の新年恒例番組「紅白歌比べ知恵比べ」は1978年に、当時の日本人スタッフたちの提案によりスタートし、平和を願う気持ちから「歌合戦」ではなく、「歌比べ」と命名されました。日本語部スタッフが紅白に分かれ、歌やクイズなどで競い、リスナーの投票で勝負を決めるこの番組は、リスナーに愛される長寿番組でもあります。近年、インターネットの普及を背景に、ネットを通じた一般公募による出場者対決や、ラジオ電波のみならず、中日二か国語による動画配信の試みも行っています。今回の第39回CRI紅白歌比べの映像番組は1月1日からCRI日本語サイトのほか、中国の動画配信大手「LeTV」でも同時に公開される予定です。
なお、映像番組の収録に先立ち、22日午後、日本語のみによるラジオ番組の収録も行なわれました。ラジオ番組は例年通り、1月1日夜に日本向けに放送し、リスナー投票が始まります。投票は1月15日まで受け付けており、リスナー大賞も選出されます。
(中国国際放送局)