第9回「茅盾(ぼう じゅん)文学賞」授賞式が29日夜、北京で行われました。
茅盾文学賞は、1981年に中国作家協会が茅盾先生の遺志を受けて設立した優秀な長編小説を評価することを旨とする文学賞であり、現在、「中国における長編小説の最高峰」と称えられるものです。
今期の審査では、2011年から2014年までに発表された長編小説が対象となりました。最終選考の結果、格非氏の「江南三部曲」、王蒙氏の「這辺風景(こちらの風景)」、李佩甫氏の「生命冊」、金宇澄氏の「繁華」、蘇童氏の「黄雀記」の5作品が受賞作に選ばれました。
中国作家協会の鉄凝会長は授賞式で挨拶し、「受賞5作品の一つ一つがまるで明かるく輝く灯火のように、日々のの風景を照らしている。作家たちの深い人生体験と創作のパワーが凝縮された一つ一つの作品は、中国文学の奥行きを広げるものであり、2011年から2014年までの中国長編小説の創作活動が輝かしい成果をあげたことを示したものである」と述べました。
作品「江南三部曲」で今回受賞した格非氏は、答辞で「文学創作は娯楽と趣味だけでなく、人々の良識、価値観の是非、ひいては世相と人間の心に関わるものだ」と語りました。
「黄雀記」の作者蘇童氏は、「すべての文学創作は一つ一つの文字と単語からなるものである。神聖なる漢字という文字を遣い、鮮やかな中国独自の物語を語り続けていきたい」と語りました。
(写真は新華網日本語より 文字は中国国際放送局より)
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