【新華社北京4月15日】日本政府の消息筋は13日、安倍晋三首相が靖国神社の春祭り(春季例大祭)が開催される今月21~23日に靖国神社を参拝せず、これまでの数回のように供え物を奉納することでほぼ決定したと述べた。
安倍首は2012年12月に政権を握って以来、2013年と2014年の靖国神社の春・秋の例大祭期間中にいずれも自腹で、「真榊」と呼ばれる供物を人に頼んで奉納してもらっている。そして就任1周年だった2013年12月に、安倍首相は横暴にも第二次世界大戦のA級戦犯14人を祀る靖国神社を参拝し、中国、韓国などのアジアの隣国からの強烈な抗議を招き、同盟国の米国さえも不満の意を表していた。
日本政府の高官は、安倍首相が今回去年の2度の大祭のように参拝を放棄し、代わりに供物を捧げる方式に改めた趣旨は、日中、日韓関係に影響が及ぶのを避け、また国内の保守派の理解と支持を勝ち取ろうとすることにある。安倍首相が22日から23日にかけてインドネシアを訪問し、アジア・アフリカ首脳会議 及びバンドン会議60周年記念式典で演説し、その後訪米して、7日に米議会で演説をする点から考えて、今回の参拝放棄は米国の批判を避け、訪米にマイナスの影響を与えないようにするためでもあると述べている。
外部は、安倍首相はバンドンと米国議会での演説で今年8月の第二次世界大戦70周年の演説、すなわち「安倍談話」に対し基調を定めるものと見込みをつけている。日本の共同通信社は、一連の外国訪問前に靖国神社を参拝すれば、安倍首相は欧米世論に東京審判の結果を受け入れない「歴史修正主義者」と批判されかねないと伝えている。
(新華網日本語)
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