【新華社ハルビン4月10日】記者が中国侵略旧日本軍第七三一部隊罪証陳列館から得た情報によると、「七三一」遺跡中心エリアの細菌実験室及び特設監獄の考古整理作業がほぼ完了した。総整理面積15,337平方メートルから掘り出された建物の部品と金属、ガラス製容器は1,500点余りに上った。
細菌実験室と特設監獄(即ち「四方楼」)は、その建物が四角形であったことから「四方楼」と呼ばれ、中国侵略旧日本軍第七三一部隊が細菌実験と人体実験を行った中心エリアだった。特設監獄は「四方楼」の構内に設置され、2棟の監獄は「マルタ」(人体実験の被害者を指す)らを押し込めたのを利用されていた。
関係部門は既に『四方楼保護性展示工程技術方案』を作成し、方案に照らして鉄骨フレームとガラス棚を用いて集中整理が完了した「四方楼」遺跡を覆い、元の状態の通りに内部を再現する。これは、抗戦勝利70周年記念重点展示プロジェクトの一環となる。
中国侵略旧日本軍第七三一部隊罪証陳列館の金成民館長は、次のように説明した。細菌実験室と特設監獄は第七三一部隊が細菌を培養した主な場所で、第七三一部隊が細菌武器研究と人体解剖を実施したことを立証する直接の証拠だ。考古整理作業は、第七三一遺跡の保護性開発における重要な部分となる。
細菌実験室と特設監獄旧跡の建物は長さ約170メートル、幅約140メートルで、第七三一部隊が敗走する前にそれを爆破した。1982年、残存していた「四方楼」の地上部分の建物と設備が消失し、基礎部分だけが残された。
「七三一」遺跡は、日本軍国主義が中国で細菌研究、人体実験などの反人類的暴力に従事していた動かぬ証拠で、世界の戦争史上規模が最大で、保存状態が最も良好な細菌戦遺跡群であり、アウシュヴィッツ強制収容所とともに、世の人々を絶滅させた世界の2大殺人魔窟と称されている。
(新華網日本語)
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