【故意に二の舞を演じると批判される】
韓国政府は6日、日本政府が竹島の主権をより一層、主張する教科書を検定に合格させたことを強く批判する声明を発表した。韓国外交部の趙太庸第一次官は午後、別所浩朗駐韓国日本国大使を呼び、日本の教科書検定方法に強く抗議した。
韓国政府は声明で、歴史的事実を歪曲し、縮小し、遺漏した教科書検定【教科書を検定したの】は、日本政府による再度の「挑発」行為であり、国際社会で責任ある役割を担うという意欲の欠乏を反映していると指摘した。
声明はまた「日本政府が成長期にある次世代の日本人に歪曲した歴史観を植えつけるとき、それは事実上、過去の過ちを繰り返すと言える」と表明している。
韓国東北アジア歴史基金会の金永洙(音訳)研究員は、日本政府は教科書検定を通じて、その過去の歴史を「再び捏造し」、一種の民族主義方式によってその生徒に竹島に関する問題を教え、過去の歴史に対するいかなる後悔もない。」とする見解を示した。
【関係改善への誠意に欠ける】
韓国政府は声明で日本側に努力を払うように呼びかけた。「歴代内閣が行った謝罪の姿勢に基づき、この歴史的な年に両国関係を真摯に改善すべきだ。」
韓国聯合ニュースは、今年は韓日国交正常化50周年を迎えるが、両国関係は「慰安婦」などの歴史問題における日本の立場によって、近年の最寒冷期に陥っていると報じた。
日本と韓国の外交筋が以前明らかにしたところによると、韓日両国はすでに4月に実施予定の両国の外交、防衛当局者による「安全保障対話」について大筋合意している。実現すれば、2009年12月以来の初めてとなるという。
韓国・聯合ニュースは、韓日両国の関係の改善に積極的なシグナルが見え始める中、日本側のやり方は疑いなくこの勢いに冷水を浴びせたと報じている。
教科書検定のやり方以外にも、日本政府は7日に発表予定の『外交青書』に、日本が争議のある島嶼に対し主権を有すると宣言する内容が同様に含まれると予想され、必然的に韓日関係に重大なマイナスの影響をもたらすだろう。