100種類のスマートデバイスが先週末、北京市751芸術区内の透明な「タイムカプセル」に封印された。数百人の観衆、ギネス認定員に見守られながら、中国スマートデバイス産業にとって初のギネス記録が樹立された。
煮沸したお湯を40度前後まで冷まし、手を洗って乾かし、必要な粉ミルクを正確に計量し、これをお湯にといて均等に撹拌する。ミルクを与える前には、手首の肌を使い温度を確かめる――。赤ちゃんが夜泣きしミルクを欲しがった場合、慌ただしくこれらの作業を行う必要がある。多くの「新米」の両親は、この作業に戸惑うことだろう。12日にタイムカプセルに封印された世界初のスマートミルク調合マシン「嬰萌(Milking)」は、この複座な作業をワンタッチで実現する。
清華大学美術学院卒で北京嬰萌科技有限公司CEOの陳清華氏によると、同マシンは温度調整、粉ミルクの調合、撹拌、温度のチェックといった作業を担当することができる。同マシンは3ステップに分けて粉ミルクの調合を行い、パネルをタッチするか携帯アプリで操作することで、ミルクの温度を設定済みの温度に調整できる(同マシンに高精度温度センサーが搭載されている)。もし粉ミルクとお湯の比率が分からなければ、携帯アプリで粉ミルクの包装にある二次元コードをスキャンするだけでOK。同マシンはデータベースから自動的に比率を選んでくれる。また、同マシンは10秒という短時間内に粉ミルクの調合を終え、赤ちゃんのおじいさんおばあさんなど高齢者でも簡単に操作できる。
出生後の3年間は粉ミルクを与える時期で、ミルクを計5000回調合する必要がある。従来のやり方ならば2万5000分の時間がかかるが、同マシンならばわずか3.3%の833分のみになる。